タイ/バンコクと日本のビジネスサポート│株式会社アークビジネスサーチ

　デパート・チェーン最大手のセントラル・デパートメント・ストア社(CDS)首脳が、この程明らかにしたところによると、今年上半期の売上高が昨年同期比で30%の伸びを示したという。これは、この5年間で最大の増加を意味するもの。CDSが運営している店舗は合計、13店舗だとしている。これにはラートプラオ店とゼン・デパートは除外されているとのことだ。今年同期の13店舗の売上高は、140億バーツにのぼったとされる。CDSの売上げは全般的に伸びたとされるものの、とりわけ消費者信頼度の回復を受け、腕時計や男性、女性用アパレル品が上昇したという。

　今年同期に売上げが増加した要因としては、政治的な緊張が緩和したことにもあるとされる。昨年上半期は、親タクシン・シンナワット派によりバンコク都心部で集会が開催された。このため、CDS店舗も多大な被害を被った。昨年同期と比較して業績が向上したことは、CDSだけでなく同業他社も同様だと判断することが可能だとされる。

　また、今年同期に売上高が拡大した要因の一つとしては、CDSが積極的に海外ブランド品の導入を促進したことだ。これに伴い、来月から「グッチ」をセントラル・チットロム店で展開する予定だという。CDSは、8億～9億バーツを投じて腕時計フェアを展開する意向だとしている。同フェアは、今月24日～来月27日にかけて実施されるもの。これによりCDSは、6億バーツの売上高を目指すという。展示される時計の中には、総額50億バーツに達するスイス製の時計があるとのことだ。

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