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洪水被害が、毎年拡大
 タイ国内の洪水被害が、年々拡大の傾向を示している。今年は、北部および東北部の被害が甚大で、これまでに合計31人にのぼる犠牲者を出した。これらの死者は、鉄砲水や、土砂崩れの犠牲となったもの。

大雨による洪水の影響が、最も大きかったのは、北部ナン、プレー、メーホンソン、チェンマイ、チェンライ、東北部ウドンタニ、マハサラカム、ノンカイなどとされる。プレー県では、最多の8人という死者を出した。洪水による影響は、合計27件に及んだという。

 一方、コメや野菜などの農作物に加え、家畜などの被害も、極めて深刻だ。洪水はまた、道路や橋梁などのインフラにまで、大きな被害を与えている。今年は、これまでに合計200万ライ(1ライ=1600平米)にのぼる農地が、洪水に見舞われたとされる。洪水は、従って、国家経済にも多大な影響を及ぼしている。

 今年の洪水による損害は、おそらく数百億バーツに上るものと思われる。洪水の原因は無論、熱帯性低気圧などによる降雨だが、タイの場合、人災による要素がかなり多い。これは、国有林の不法伐採などにより、山林が侵食されていることが大きな原因だ。

 樹木の伐採により、山々がいわゆる坊主頭となり、鉄砲水が発生しやすくなる。また、山林中に不法なリゾート施設を建設するなどの行為も、よく見られる。当局は、こうした不法行為を取り締まってはいるが、なかなか全部には手が回らない。このため、洪水による地滑りなどが頻発することになる。


記事提供:クルンテープ・ジャーナル(KJ)


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