タイ/バンコクと日本のビジネスサポート│株式会社アークビジネスサーチ

　同紙が、この程報じたところによると、昨年発生した東日本大震災やタイ国内の69年ぶりとされる大洪水にもかかわらず、両国間の貿易は拡大を示したという。昨年、両国間の貿易高は、2兆122億2680万バーツにのぼったという。これは、前年比で23%に達する増加を意味するもの。前年の貿易高は、7254億5533万バーツだったとされる。

　昨年の東日本大震災により、タイへの自動車部品輸出が低下したとされる。これに対して、タイの大洪水では国内で生産される自動車部品の輸出が低迷したとのことだ。しかし、各メーカーは生産拠点をタイへ移転しているため、洪水が深刻化した際、日本や他の国から急遽部品調達を受けた。これは、国内の生産を停止するより、他国から部品調達を行うことでコスト軽減につながるもの。各社とも、タイ国内の製造中断による労働者に対する日給補償を回避するため尽力したとされる。しかし、これらの努力は、洪水被害を受けなかった東部に位置する工場に限定されていたという。

　昨年日本への輸出は、7254億5533万バーツに及んだという。これに対する日本からの輸入額は昨年、1兆2868億745万バーツにのぼったという。これにより、日本に対する貿易収支は5613億5213万バーツの赤字となったとのことだ。現状では、タイは日本との貿易高で第1位を占めているとされる。

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