タイ/バンコクと日本のビジネスサポート│株式会社アークビジネスサーチ

　タイ商工会議所(TCC)首脳は、この程、今がロシアへの食品輸出を拡大する絶好のチャンスだとの見解を明らかにした。これは、ロシアが先に、米国や欧州連合(EU)からの食品輸入を一時中止すると公表したことを受けたもの。EUは、ノルウェーを含む28カ国がロシアから一時停止を受け、オーストラリア、カナダも、同様な措置を執られたとされる。ロシアは、これらの国からの精肉、魚類、果実、野菜、乳牛製品を締め出す意向だとしている。ロシアの米国やEUからの食品輸入額は、100億ドル前後だったとのことだ。

　ロシアに対するタイからの食品輸出額は昨年、352億バーツだったという。これは、前年比で0.37%の拡大を意味するもの。前年のロシアに対する食品輸出高は、350億バーツ相当だったとされる。今年初め6カ月間の対ロシア輸出は、196億バーツにのぼったとしている。これは、前年同期比で12.6%の拡大を示すもの。前年同期は、174億バーツだったとのことだ。今年同期に、ロシアへの輸出主要製品は、自動車及び同関連部品、宝飾品、プラスティック原料、フルーツ缶詰及び同加工食品、ゴム原料だったという。

　今年の食品輸出は、コメや製糖を中心として9000億バーツに達する見通しだとされる。また、冷凍鶏肉輸入を承認した日本への輸出が拡大するとしている。日本は、2004年に東南アジアを中心に鳥インフルエンザが蔓延した際、タイからの鶏肉輸入を禁止したとのことだ。

ARKでは、タイで発行されている新聞記事の中からご希望のテーマに関する新聞記事をご提供するクリッピングサービスを行っております。 クリッピングサービスに関するお問い合わせは以下よりお気軽にご連絡ください。