タイ:EUの価値観の差が露呈
バンコク・ポスト紙が、この程報じたところによると、欧州連合(EU)がタイとの経済・政治協定の締結を延期したという。これは、今年5月22日にプラユット・チャンオチャ大将が、インラック・シンナワット政権から実権を掌握したことによるもの。このため、EU側は民主的な手段による政権が成立するまで、これらの協定締結に踏み切らないとされる。タイ国内の事情に関係なく、軍部が実権を握ったことが不法だとされ、西欧諸国からすれば、これが非民主的だとしている。タイに限らず、民主主義がEUほど普及していないため、ASEAN全体がまだ非民主主義的だとされる傾向が強い。