タイ/バンコクと日本のビジネスサポート│株式会社アークビジネスサーチ

　ドイツの自動車ブランド、アウディ販売代理店、ジャーマン・モーター・ワークス社首脳は、この程、タイ国内の高級車市場に再参入する計画を明らかにした。同ブランドは、2010年以降やや低迷を示していたとされる。同首脳によると、同国の高級車ブランドと競合するため、販売価格帯を5～18%低下させたという。同社の競合ブランドは、メルセデス-ベンツとBMWだとしている。両ブランドは、タイ国内で組み立てプラントを運営しているとのことだ。

　今年7月時点で、メルセデス-ベンツは同市場の57.7%を占めているという。これに続きBMWは、ミニ・クーパを除く同市場のシェアは、42.3%だとされる。これに対して、同社ブランドの販売台数は、年間ベースで50台未満だったとしている。同社によると、両ブランドと比較して完成車に対する関税率が、同社にとって不利となっているとのことだ。

　同ブランドは、20年以上タイ市場で健闘しているという。1996年～1997年にかけて、年に1500台以上の販売を行ったとされる。しかし、競合する2ブランドの販売価格帯競争に勝つ見通しが立たないため、同グループ本社が小売価格帯の競争を避けたとしている。しかし、タイ国内の高級車市場は依然として好調であるため、同社は改めて国内市場で勝負に出るとのことだ。

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